【電源・省エネ】
・電力プラン: 電気の基本料金はアンペア数が増えるとそれに応じて高くなります。 電力を多く必要とする電気製品は、ドライヤー(10A程度)、電子レンジ(8A程度)、衣類乾燥機(12A程度)、エアコン(10A程度)、電気式暖房器具(10A程度)などです。通常の照明はせいぜいひとつあたり1A以下、テレビで4Aくらいですので、熱源として電気を利用する機器が沢山の電気を使う傾向があります。また、その多くは使用時間が少ないので、一緒に使わないようにできれば契約案ペア数を小さく抑えて基本料金を抑えることができます。
また、東京電力には次のようなプランもあるので上手に使えば家計の節約になります。

深夜電力 給湯器などで夜間に電力を使うための契約。エコキュートは効率もよくお湯を沢山つかう家庭にはお得かも。
おトクなナイト 給湯器のように大型の深夜電力を利用する機器でなくても契約できる。昼間の料金は割高になるので特に昼間は仕事でいないような家庭に有利。

【参考】
アンペア(A)と電力(W)の関係は次の通りです。
電力(W)=アンペア(A)×電圧(V)
日本の家庭用の電源の電圧は100Vですので、
電力(W)=アンペア(A)×100(V)
になります。

・蓄電について 電気料金節約のために、上記の「おトクなナイト」などを利用して電気料金を節約できないか考えてみました。結果から言うと採算に合いません。もっと安く高性能なバッテリーの登場が待たれます。以下、その方法と試算を示します。

夜間蓄電 おとくなナイトを利用して夜間に電気をバッテリーに蓄えて昼間はその電気を使う方法。課題はバッテリーの耐用年数になるでしょう。
【損益分岐点】
バッテリの価格/バッテリの容量/寿命 < 昼間料金ー夜間料金
【試算】
一体バッテリがいくならなら得になるのか試算してみます。
・バッテリの寿命=1000回(期間にすると約3年)
・バッテリの容量=100VA(約0.1kW)
・昼間料金ー夜間料金=25.75円/kW(おトクなナイト10を利用。昼間第三段料金と夜間料金の差)
よって
バッテリの価格 < 25.75円/kW × 1000回 × 0.1 kW =2575円
となります。この価格で1000回のディープサイクルに耐えてこれだけの容量を持つバッテリは残念ながらありません。また100VA程度の大型バッテリでも一日で節約できるのはわずかに2.5円あまりの計算になります。他の充電器やDC-ACインバータの設備を考えるととてもペイしません。
平準化 ドライヤや電子レンジなど短時間利用する電化製品にバッテリから電気を供給し、契約アンペア数を減らす方法。
【損益分岐点】
バッテリの価格/寿命 < 契約アンペア数料金
【試算】
一体バッテリがいくならなら得になるのか試算してみます。
・バッテリの寿命=36ヶ月
・契約アンペア数料金=200円/月(契約アンペア数を10A大きくする場合に必要な追加基本料金)
よって
バッテリの価格 < 200円/月 × 36ヶ月 =7200円
となります。バッテリの容量はドライヤ1kWを10分運転するためには160VAといった大型のものが必要ですので、この価格では入手することは困難でしょう。一度使うと、充電には最低でも数時間かかるので使い勝手も今ひとつかも知れません。

・太陽光発電 最近の主流の太陽光発電システムは蓄電システムを持たず、発電して余った電力は電力会社に売ります。売電価格は自分が電力を買うのと同じ価格なので、例えば、上記の「おとくなナイト」で契約していると、高い単価で買い取ってもらえます(2004年現在)。
しかし、現在のところではまだまだシステムの価格が高く、損得を考えると損になるようです。損得計算は次のようになります。
・太陽光発電3kW級の価格:200万円
・売電:1日平均9kW発電すれば「おトクなナイト10」で31.95円×9=287円/日=10万円/年
よって、投資を回収するのに20年。また数年毎くらいに点検など維持管理費がかかりますので、かなり長い目で見ないと得になりません。太陽光発電の価格があと半額、できれば一桁安くなれば、迷わず買いなのですが。。とはいえ、地球環境には優しいので利用者が増えて欲しいものです。

・無停電電源装置
インターネットサーバ等を設置している場合は無停電電源装置(UPS)が欲しくなります。この装置は数万円くらいから入手できサーバなら10分程度の停電にも対応できます。ただし停電時にもサーバへのアクセスを保証するには、ルータやモデム等へも同じくUPSから電力を供給する必要があります。各設置場所毎にUPSを設置することでもよいですが、新築ならあらかじめUPS用の電源を各部屋へ配線しておいてもらうとよいでしょう(私はそうしました。)